小さな幸せ

すみれ堂の由来は、花言葉の「小さな幸せ」に惹かれて名づけた。

小さな幸せを感じるためには、ちょっとした心の余裕が必要。

忙しい、忙しい･･･と速いスピードで走り続けていると、見えない風景をたまにはゆっくり歩く感覚に似る。

うちのベランダで年少の子と2歳の子が2人、小さな背中を並べて庭のトカゲを見ていた。

普段なら見過ごしていたであろう「小さな幸せ」に、気付けた日だった。

無気力

再試験に臨んだある学生さんと話をした。

何に対しても本気になれない、という。

能力は高い。少しやれば人並み以上の力を発揮する。

笑顔も見せる。人柄も将来患者さんがつきそうなものを持っている。

ただ、少し影がある。

現代の若者によくありがちな、この学生を私は上手く指導することができなかった。

先よりも今、最大限の努力を続けていくこと。

そう言えなかったのは、彼の中に少し、自分を見たせいなのかもしれない。

価格

商品の価格は買い手にとって、とても重要な要素だ。

鍼灸やあん摩マッサージの国家資格者は、法律でこれを広告できない。(HPは例外として認められている)

自由契約のこの業界には、下は1.000円から上は20.000円まで、幅広い価格設定がなされている。

一般に高ければ良いものが手に入り、安いものはそれなり。

経営者サイドからすれば、安く設定すると「その程度の患者さん」しか来ないという声も聞こえる。

すみれ堂は比較的安い価格設定だが、「安かろう、悪かろう」を売るつもりは毛頭ない。

患者さんのことを「その程度」という風には考えない。

しかし、もうけが出なければ存続が厳しくなるし、設備や技術投資もままならない。

施術の適正価格は幾らなんだろう。難しい問題のように思う。

久しぶりの休日

今日は約1か月ぶりの休日。

朝から試験直後の学生のように、何をして良いのか分からなかった。

仕方がなく、家内に用事を訊ねると「髪を切りたい」という。

子供の面倒係となる。


長男は学校の水泳の授業を嫌がっていた。

しかし、最後の授業で楽しさに気づいたらしく、また水泳をしたいという。

大人1対子供3人で水泳に行くことにする。

子供たちは水着をもっている。私はゴーグルと帽子はあるのに、なぜか水着がない。

仕方なくスポーツ用品店で購入。一番安くて3.000円。

かなり迷ったが、行く気満々になっている子供たちの心を踏みにじれなかった。

初めて子供たちとプールで遊んだ。

予想していたより高くついたけど、なかなか良い休日になった。

一匹狼のつぶやき

組織の中にいると、思ったように事が進まない事態によく出会う。

鍼灸院経営者には一匹狼が多く、その人たちは意思決定がとにかく速い。

組織では、上司に許可をもらい、課長、係長、部長、社長、会長･･･と、とにかく段階が多く決定がスロー。

一匹狼の決定は、早い代わりに吟味されておらず、熟成度が低い。

組織の決定は遅い代わりに熟成度は高い。これは一般論。

人間は関わりの中で生きているから、一匹狼は孤独で幸せを感じにくい。

組織には、人間関係のドロドロがありながらも、皆で何かを達成する喜びがある。

達成すべき課題が難しいほど、組織の力も必要なのだろう。と、一匹狼は考えましたとさ。