日本漢方と中医の湯液の大きな違いは、津液の病証の捉え方にある気がしている。
中医では津液不足を津虚→陰虚と展開し、津液の停滞を飲→湿→痰湿→痰濁と展開させている印象を持つ。
日本漢方の津液の病証は「水毒」。
これは陰虚でもあり、痰湿でもあるということ。
臨床では部分的な陰虚と部分的な痰湿の混在する例があると考えている。
これは日本漢方のいう水毒としてとらえても良いだろうし、上記のように捉えてもよさそう。
治療は・・・
これも多湿な日本故か、「めぐらせて偏在を取る。同時に過剰な津液は排泄させる。」
これに尽きる気がしている。
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