一年に一回くらい、無性に星が見たくなる。
小さい頃、父の出身地である徳島県の奥地にある、更に山奥の実家に、毎年のように連れて行って貰った。
ど田舎だから、ものすごく不便な所だけれど、私にとっては大切な場所。
夜になると誰も通ることのない道路にゴザを敷いて、仰向けになって眺めると、
天の川にぎっしり星が詰まっているのが分かった。
大宇宙、といったら言い過ぎかもしれないけれど、すごく大きなものを感じられた。
先日、ある方と「枠」について話していた。
「枠」とは、自分が自身を設定している「枠」で、
例えば、「自分は社会的にも、経済的にも成功する価値のある人間である」という「枠」を設けている人と
「自分は所詮小さな人間で、出来ることなんて何もない」という「枠」を設定している人
「枠」の大きな人の方がやはり成功しているが、その設定は難しく、
結局皆が皆と同じ位の「枠」にはまりたがり、ヒトと違う「枠」を設定している人のことを
無謀だ、とか、おかしな人、とか言って笑うのだ。
多分ヒトとの比較の中で、自意識は生まれるから、自分の「枠」をもつことは大事だ。
ただ、時にはその自分が勝手に設定して、きつくなった「枠」を外して、
もう少し大きな「枠」の中から自分を見てみたい。
そんな風に思ったら、星が見たくなったのだ。
星の綺麗にみえるという評判のキャンプ場に予約して、意気込んで行ってみたらすごい霧。
星空どころか、前方50mも見えなかったけど
そんな自分が、若しかしたら自分らしいと
少し、笑えた。
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