梅雨はイライラするという学生がいた。
中医学では梅雨は「湿邪」が「脾」を傷るので、気分は「思う」ことが多くなり、どちらかというと考えてばかりで動けない傾向が助長されると教えられる。
その学生は理論とは異なる。
湿気が多いと洗濯物が乾かないのは、衣類が吸い込んだ水分を大気が吸収しないから。
人間の体に置き換えるなら、体に含まれた水分を大気が吸収しない。
生理学的に言えば不感蒸泄が低下し、且つ排尿、発汗、すべてが減少している。
結果として「こもる」。
適度に運動や、好きなことをして発散できれば「怒」気でイライラしないが、
「こもり易い」季節故、発散できずにイライラしてしまうのだろう。
もし治療をするならば、その「こもり」を取ることを考える。
想像力で理論の上塗りをする。
勉強の材料はいくらでもある。
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