「急いては事をし損じる」、とか「急がば回れ」とかの言葉が上手くいったものだなぁと感じた出来事があった。
長男と、自転車に乗ることがやっとの二男で買い物へ出かけた。私は二男の自転車が倒れないように傍を走るという過酷なレース。走りやすいように財布や携帯は長男の自転車のかごの中に入れておいた。
長男はとっくに自転車に乗れるので、二男のペースに合わせると逆にぶつかってしまう。
道はしばらく真っ直ぐだから、長男に「しばらく真っ直ぐ先に行ってて良いよ。」と私。
二男の自転車はフラフラだから、私は二男に集中し、長男は真っ直ぐ先に進んで行って、遂には見えなくなってしまった。
ま、そのうち止まって待っていてくれるだろう・・・と思ったけれど、行けども行けども長男の姿がない。
私の「真っ直ぐ行け」を素直に聞いて、ひたすら真っ直ぐ行ってしまったらしい。
お店は「真っ直ぐ行った」後、一度右折しなければ着けない。
右折地点でかなり迷う。
長男は道を覚えていて先に着いているのだろうか、はたまた真っ直ぐ行き過ぎているのか。
私たちが右折した後、長男が戻って来て行き違いになったら・・・
若しかして誰かに連れて行かれたら・・・
やっぱりちょっと無謀な計画だったか・・・。
色々な考えが頭の中を駆け巡り、一か八か私と二男は右折してお店へ到着。
しかし、長男の姿はない。
いよいよ本気でまずい状況。家内に連絡をしようにも携帯は長男の自転車かごの中。
仕方がない。公園で子供と遊んでいる見ず知らずのお母さんにスマホを借り、親切な方がいるものだ、まだまだ世の中捨てたもんじゃない、と思いながら家内に電話をする。
何回コールしても出ない。
まったく非常事態なのに!
電話をお借りしたお礼もろくに出来ぬほど焦っていた私。とにかく二男のフラフラ自転車を押して元の直線道路に戻る。
と、長男の姿が見えた!
と、いう訳で一件落着。とりあえずほっとした。
ことの顛末を家内に話し、電話に出てくれなかった愚痴をこぼすと、家内の携帯には着信がないという。
私は焦りのあまり、自分の携帯に電話をかけていたのでした。
そりゃ、出ない訳ですね。
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